スイス あずき文庫
スイスのこどもたちへ 素敵な本との出会いを♪

Biel近郊に住むこどもたちの文庫です

ICBA運営スタッフ、ナルニア国 土屋さんとの 素敵なお話♪
投稿日 2014年9月25日

によって Kazuyo
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 これは、ちょうど6年前に フランスヴェルサイユ あずき文庫を開設するにあたって、ICBAの運営スタッフのみなさん、教文館ナルニア国の土屋さんと打ち合わせをした時のお話です。スイスで子育てをされているみなさんにも、ぜひ、お伝えしたくホームページに載せました♪
  
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9月5日金曜日にICBAの 海外文庫担当の松浪さんが配慮してくださり、運営スタッフの広報担当 海保さん、そして、開設に向けていろいろとご相談にのってくださっている 事務担当の 増岡さん 海外・図書担当の 秋元さん とお会いすることができました。待ち合わせ場所は、銀座の「教文館 ナルニア国」です。以前より ホームページで知り興味がありましたので、このとても素敵な演出に、もう前日よりワクワクして 朝から、「ハイ、令於(れお)くん うんち OK!」 「瑠(るう)ちゃん、右おっぱい OK!左 OK!」 「しゅっぱ~つ」と 久しぶりの一人の外出に 足取りも軽やかでした。

 ナルニア国のご紹介として
子どもと本の幸せな出会いの場「ナルニア国」は、赤ちゃんから高校生を対象にしたロングセラーの絵本、 物語の本、かがくの本を約1万2千冊常備しています。ここは、誰もが楽しみ、くつろげる空間です。
(ナルニア国のホームページより抜粋)

 店内には、選び抜かれたという絵本や児童書が手に取りやすく、見やすく配置されていました。絵本の見せ方として、本当に参考になります。そして、店内の奥にあるテーブルに座り、ICBAのスタッフのみなさんと、ナルニア国の 土屋さんとお話できる機会をいただきました。

 土屋さんのお話を伺って、絵本選び(選書)の大切さを改めて実感しました。

 まず、私たち「あずき文庫」の置かれている事情や環境を十分に聞いてくださり、「あずき文庫」の開設目的を踏まえた上で、しっかりアドバイスをくださいました。
 ヴェルサイユ近郊に住む家族対象のため、日本語を話す機会が主に家庭内と限られていること、将来的に帰国する可能性が少ないこと、蔵書の数に限りがあることなど、現在の事情をお話しました。

 そして、土屋さんやICBAのみなさんより、
「では、目的としては、将来子どもたちが日本語に興味関心をもって、生涯の友として日本語の本を選んでいけるような目と心を養っていけたらいいですね」ということをアドバイスいただきました。

 自分の息子や娘に重ねて考えたとき、高校生になる息子が日本語の本を選びそこから、私自身が何かの節目で本に助けられたように、彼らもまた素敵な出会いがあるといいなと思います。その土台作りをしてあげられたらと感じました。

土屋さんは、
 「それには、まず、数少なくてもまっとうな日本語の絵本を用意することが重要ですね。数が多くても、内容がよくなければ、意味がありません。蔵書の数が少なくても「よいにほんご」の本であれば、本を借りるときに迷う必要がないので、逆にいいんですよ。」とおっしゃりました。

全くその通りですよね。

 また、ナルニア国に本を買いに来るお母さん方のなかには、土屋さんに

「最近流行っている本はなんですか。」
「人気のある本はなんですか。」
とお聞きになる方がいらっしゃるそうです。新刊の本でも、ウケを狙った絵本も多いので、私たちのような素人が新刊から選んで、購入するのは大変危険だそうです。そんな時に、土屋さんは、絵本を読むお子さんの年齢・男の子か女の子かを伺って、実際に選んで、そこで 読んでくださります。

「まず、本を 見て 聞いて いただいて 体験していただくんですよ。かいつまんでは、よい本との出会いは難しいです。好みもありますものね。」

 また、私たち母親が自分たちで絵本や児童書を選ぶときのアドバイスを伺うと、とても参考になる本を紹介してくださりました。
以下の本です。

①ぼくの絵本わたしの絵本 著書 湯沢朱美 

 年齢別に選書ができるようになっています。
 また、前ページカラー 絵本の写真つきで見やす、最後の章は、世界の昔話・民話ごとに選出してあり、読みたい・聞かせたいお話とすぐに出会えるような心遣いがあります。

②私たちの選んだ子どもの本 著書 東京子ども図書館 

 東京こども図書館が選んだ本が

③心に緑の種をまく 著書 渡辺茂男
 
 「しょうぼうじどうしゃ じぶた」「くまたくん シリーズ」などで有名な 渡辺茂男さんが
あたたかい心のこもった文章で世界のすばらしい絵本を紹介してくれている本です。
この本は絵本を紹介しているだけでなく、渡辺茂男さんを通して、その絵本に託されている世界を見せてもらえる本です。この本を読む前と読んだあとでは、同じ絵本の読み方が変わると思います。

以上の3つの本は「あずき文庫」でも、常時置いておきたいと思いました。

 続けて土屋さんは

「年齢に応じた、発達段階に応じたよい日本語の本を用意することも大事です。ちいさいな頃から良い本にふれておくと、将来本物を見分ける力がつくんですよ。」

では、良い絵本てどんな絵本なのでしょうか。

「まず、日本語が良い本。そして、文章の展開と絵がピッタリとくる本です。」

 私は、このことを聞いたときにあることを思い出し、みなさんの前でお話しました。

私の家には、年少の幼児が読む本から5~6歳児のこどもの絵本もあるのですが、ある日、遊んでいるときに、1歳10ヶ月の息子が かこさとしさんの 「ゆきのひ」を選んで持ってきたのです。私は、内心・・・
(う~ん、すこし難しいかな。2歳前のこどもに語彙がどうだろうか。)と、思ったのですが、とにかく、いつものように、読みました。すると、彼は、夜寝る前の本でも、「ゆきのひ」を持ってきました。
 それからは、1ヶ月くらい毎日「ゆきのひ」を 読むことになりました。このお話を土屋さんにしたところ、とても興味深いことを教えていただきました。

「ことば が わからない年齢ほど、よい本がわかるといわれているんですよ。」

 なるほど、このことを念頭にいれて、振替ってみると、息子が手にとって毎回選んでくる本ほど、土屋さんのおっしゃる「日本語がよい本、文章の展開と絵がピッタリとしている本です。

 最後に土屋さんに絵本の読み方について聞いてみました。

「お母さんがお子さんに読んであげる時には、どんな読み方だってよろしいかと思いますよ。ただ、たくさんのお子さんの前で読むとなると、すこし違ってくるかもしれませんね。そんなときは、自分を消して読むといいかと思います。また、声に出して読んでみて、人に聞いてもらうといいですよ。お母さん同士で読み合ってみると、同じ絵本なのに、まったく違った発見ができるものです。」

 我が家では、夜寝る前の3冊の絵本が日課となっています。私が読むとき、主人が読むときと あります。私は日本語で、主人は、フランス語でよんでいます。あるとき、主人が、おなじみの「はらぺこあおむし」を選んだ日のことでした。この本は、私自身小さなころから何度も何度も読んでもらった思い出がありますし、自分でも読みましたし、息子にも読んでいます。たまたまその日私は、あまりに眠くて息子のとなりでねていたのですが、横目でチラチラ見ているうちに、「はらぺこあおむし」に夢中になってしまいました。もちろん、フランス語ということもあったでしょうが、それより何より、久しぶりに絵本を読んでもらった気分で、最後まで引き込まれてしまいました。こどもの気持ちになって絵本に吸い込まれてしまったひとときでした。

 これから「あずき文庫」としても、二児の母としても、すばらしい絵本とのたくさんの出会いをこどもたちによういしてあげられたら素敵なことだと思います。
 そのためにも、ICBAのスタッフのみなさまとナルニア国の土屋さんより、このように貴重なお話をいただけたことにとても感謝しております。

 このお話が私一人で持っていては、大変惜しいので、一人でも多くのお父さんお母さんへ

花岡和世

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